遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
さて、内容的には正月と一切関係ない内容ですが、先日ふと、何かの本で読んだフィリピン女性と金の話について思い出しましたので、それについて少しだけ考えたことを書いておきます。
本のタイトルは忘れてしまったのですが、確か、ちょっとディープな旅行紹介のような感じで、東南アジアのスラム地区を紹介していたような、あまり真面目でない本の中で、本題とは外れた形で著者のフィリピン人感のようなものが書かれていた箇所を読んだことがありました。
著者は、フィリピンパブで働いていた女性と知り合い、彼女が日本とフィリピンを行き来しながら、日本で働いていた2年ほどの間、恋人同士として交際をしていたそうです。
交際中、著者は、フィリピンの彼女の家を訪れたこともあるようで、彼女の家族に食事をおごったりしたそうです。
ただ、著者曰く、彼女の家族が全くお礼を言わないのだそうです。
そこに、かなりカチンときていたようで、著者のフィリピンに対するイメージはあまりよくないような文面になっていたように記憶しています。
また、彼女がいつも金の無心をすることにかなり腹を立てていたようで、結局、彼女がフィリピンに帰ったまま日本に来なくなると、なんとなく連絡を取り合わなくなり、特に別れようと言う事もなく自然消滅的な感じで別れてしまったそうです。
そして、そのまま6年が経ったある日、突然、フィリピンにいる彼女から電話がかかってきて、挨拶もそこそこに「お金ない(お金を送ってほしい)」と言われたそうです。
6年も連絡なしで、当たり前のように金の無心をするなんて、フィリピン人の感覚がわからん! と、電話を切ったそうです。
また、インターネットなどで、いろいろな方々のフィリピン人感を読んでいると、フィリピンでは、裕福なものが貧乏なものに分け与えるのは当たり前だから、お礼なんて言わないのだそうです。
日本人は、子供のときから「『ありがとう』と素直に言えるようになりなさい」と教わります。(ま、言えない日本人も結構いると思いますが……)
本当にフィリピン人はお礼を言わないのでしょうか?
私はフィリピン人から何度もお礼を言われたことがあります。もちろん、普通の会話の中で。
たしかに、「ありがとう」とか「Thank you」とか、わかりやすい言葉じゃないかもしれませんが、「いいの? やさしい」とか「あなた、だいじょうぶ?」とか、気遣いの言葉を普通に言ってくれます。
また、同じフィリピン人でも、親から「誰にでも、すぐに『ありがとう』と言いなさい」と教育されたという人もいます。その人は、いつも私に「ありがとう」、「thank you」と、事細かにお礼を言ってくれます。
ですから、前出の著者の彼女の家族が一言もお礼を言わなかったのは、私は、単に人見知りだったのではないかと思います。その後、会話をしていれば、何か、お礼に似た言葉が出ていたのではないでしょうか。
そして、金の無心の件については、私はむしろ、彼女のほうに少し同情します。
フィリピン人、特に、フィリピンパブでタレントとして働いていたような女性は、実はたいへんプライドが高い方が多いのです。
ですから、お客さんへの露骨なチップの要求など、他人に対して媚びる態度を取るのを嫌がります。しかし、家族を養う必要があるのでお金は必要です。結果、日本人のボーイフレンドに「ハズカシイナ」と言いながら、お金の無心をすることになります。
フィリピンに帰ると、借金を返した後も、親戚がたくさん集まって日本で稼いだお金を借りていってしまうので、現金はほとんど手元には残りません。親戚や知り合いを順々に回って、どうにかお金のやりくりができている間は、日々の生活に必死で、国際電話をかける余裕などなかったのでしょう。少しお金が欲しいとき、きっと著者のことを思い出したのでしょうけれど、お金の要求だけの電話はプライドが許さなかったのかもしれません。
そして、いよいよお金の出所が無くなって、もう、どうしようもないということになって、仕方なく、プライドを捨て、恥をしのんで、著者に電話をしたのだと思います。
日本人にとっても、フィリピン人にとっても、以前どんな関係であったにせよ、6年間会っていない人に、お金をくださいと言うのはそれなりに抵抗のあることだと思います。
もちろん、だからといって、6年ぶりに電話をかけてきた彼女に、ホイホイとお金を送ってあげるわけには行きませんので、私が著者の立場であったとしても、結果は同じだったのかもしれません。
私だったら、結局ダラダラ長話をしてしまい、電話会社だけが儲かるっていうオチになりそうです。












